英語の会議での心配:日本人同士、英語で話すのが苦手。日本語で確認したいときどうする?

外国人が一人でもいたら会議は英語というのが常識。でも日本人同士で英語ではなすのが苦手だし、さらに日本語で話したいというときに、どうしたら失礼にならず、それができるか?を書きました。

日本人同士なのに英語で話すのは苦手

私は仕事柄、日々、現役のビジネスパーソンとご一緒していますので英語そのもの以外のお悩みをうかがうことがあります。
偶然にも昨日、本日と2日続けて、性別も年代も違う2人の方から、会議で英語を話すときのお悩みを聞いたのでご紹介します。

「外国人と話すときは(英語を話すのは)恥ずかしくないのに、

日本人の同僚の前で英語を話すのは、ドキドキします」

外資系企業はもちろんのこと、日本の企業でも日本語を話さない外国人の同僚がいることが珍しくなくなりました。
会議の出席者にひとりでも日本語を話さない人がいれば共通語は英語。
誰かが分からない言葉で話をするのは失礼ですから。

そうなると日ごろ冗談を言い合っている上司や同僚と突然、
英語で話すことになります。

「それが嫌なんです。。。。。」

というお悩みを2日連続して聞きました。

日本人同士で英語で話すのが苦手なわけ

「どうしてそう感じるんでしょうね?」と伺ったところ、

「上司や同僚から自分の英語のレベルを測られてるような気がする」

「みんなが自分の英語力に注目しているような気がする」

その結果

「どきどきして普段なら言えることが言えなくなる」

「すっごい緊張して頭が真っ白になる」

お二人とも以前はあまり英語が話せない。のがお悩みでした。
1人はアメリカ企業の40代後半の女性マネージャー。もう1人は30代後半、日本企業の男性マネージャー。

今では私とのレッスンで部屋に入ってくると同時に

Hi, how are you doing?

と自分から Small Talkに入れる人たちです。
どうやら日本人がいると英語が話しにくいというのは英語力の問題ではなさそうだと感じました。
実は私自身もずっと昔に全く同じ経験をしています。

このお2人の戸惑い、ドキドキ感が痛いほどわかります。英語で仕事をするようになって間もないころアメリカからビジターが来ました。いつも日本語で冗談を言い合っているバイリンガルな人たちと英語で話す。

バイリンガルの人たちは言葉が英語になっただけで、自然に話しかけてくるのですが、こちらは緊張がピークに達して言葉がでてこない。そんな時、心の奥底にあるのは「私の英語力がばれちゃう」でした。

日ごろ日本語では遠慮なく、時には生意気なことも言っているのに実は英語ヘタクソ。って思われたらどうしよう。。。
今思うと、職場は英語のテストをするところではないですから気にすることはなかったはず。でも気になる。

上司や同僚が自分の英語力に注目している気がする

これはある意味、本当です。

ただし、初めの1回か2回くらいまで。
なぜなら「〇〇さんの英語ってこんな感じ」と一度わかってしまえば、もうだれも注目しません。ご安心あれ。

むしろ会議にとって意味のある発言ができるかどうかのほうを気にするようになります。
会議の目的を達成するためにどれだけ貢献できるか?です。指名された人だけが出席する英語の会議では
英語のうまい下手よりもどれくらい積極的に意見をだせるか、前に進むことに貢献するかが問われるます。

なので一度英語デビューしてしまったら内容で勝負しましょう。
言葉に詰まったら片隅からホワイトボードを出してきて図と単語を書いて説明してもいいんです。

日本人同士で日本語で話したいときはひと言、断ればOK

そして最後になりますが、絶対に避けたいのは日本人同士で日本語でコソコソ話すこと。
これは逆の立場になればわかります。

私がバイリンガルセクレタリーをしていたころのこと、ベルギー人上司がビジターのドイツ人と英語で話していたのに
突然ドイツ語に切り替えました。組織人事の話をしているのはなんとなく分かります。

でも詳しい内容から外された私は心の距離を感じてさみしかった。もしどうしても日本人同士で確認したいこと、調整したいことが出てきたらひとこと。

Let me talk with 〇〇-san in Japanese.
〇〇さんと日本語で話させてください

とお断りすれば「嫌な感じ」は和らぎます。