この記事は英語の未来時制の will と be going to の使い分けが今一つ腹に落ちない。
という方のための記事です。
「未来形には2種類ある。でもどっちも同じ」は本当ですか?
中学生のときに「未来形には2種類ある。でもどっちも同じ」と先生から説明を受けた日本人のなんと多いことか。
I will play tennis tomorrow.
I’m going to play tennis tomorrow.
という二つの言い方は意味的には同じ、って言うことですね。でも同じだったらわざわざ2つの言い方はないと思うんです。
言葉って生き物です。どんどん進化しますから、2つの表現が全く同じなら言いやすいほうが残るんじゃないでしょうか?
で、大人になって実際に英語を仕事で使うようになってみたら
「やっぱりこの二つは少しニュアンスが違うみたい」とうすうす感づきました。
前から決まっている未来と、今決めた未来
あるとき私が日ごろから使い倒している(お世話になっている) James Vardaman 先生の
『毎日の英文法』朝日新聞出版
(↑ 余計なお世話でしょうけれど、朝日新聞なのに「毎日の」(笑)
の中で こんな言葉に釘付けになりました。
Willは今決めた未来
それに対して、
be going to は既に心づもりで決めていた未来、物事の流れから自然とそうなる未来(私の解釈含む)
だから 誰かと話していて「今日の午後、何するの?」と、訊かれて「そうだ、公園に散歩に行こう!」って決めたのは
Oh, I will go to the park for some walk!
は WILLになるんですね。
JR 東海の名コピー
「そうだ、京都 行こう。」って多くの方が目にしたことがあると思います。
このCMはよく名作コピーの例として挙げられます。
Oh, I will go to Kyoto!
これこそ、「そうだ!~しよう!」と今決めた未来です。
R東海が1993年から放送を始めたのでもう四半世紀。25年にもなります。
前から決まっている未来の例外
ところでwill 今、決めた未来とbe going to既に決まっていた未来に例外があります。
それは。。。
組織や政府などの正式な決定事項
いくら予定とは言ってもホイホイ変わったら社会的影響が大きいですよね。
〝その決定事項は今、有効! 予定ではあってもホイホイ変わらない。
心づもりなどというぼんやりしたものではない。意志未来という文法用語もあります。
正式な決定事項もある意味、意識的に決めた未来となると
The Japanese government is going to introduce a new tax system in October 2020.
(この文章は架空のものです)
とは言わず
The Japanese government will introduce a new tax system in October 2019.
と、きっぱり言い切ることになります。