
この記事は、外資系企業に就職することに興味はあるけれど、成果主義で厳しそうだから怖い。と感じている方のために実際どんな企業文化なのかをご紹介するためのものです。
こんなこと聞いたことないですか?外資系企業のなかには会社でハロウィーンイベントをしたり家族が仕事を見に来るファミリーデーがある。
実は本当です。
外資系企業は成果主義で、業務の年間目標を立てて、その達成率でボーナスと翌年度からの基本給が変わるなど厳しい面もあります。
一方で勤務時間中に社員が会社主催でハロウィーンの仮装パーティをしたり、社員の家族がオフィスを見に来てイベントにも参加するということがあります。
またフレックス制/服装自由/在宅/リモートワークなど、仕事をする女性で配偶者の協力が得にくい方にも仕事を続けるのに有利な制度があります。
この記事では仕事ももちろん大事にするけれど、社員の家族関係、そして地域コミュニティも大切にしているということをイベントと言う形で表現している会社もあるという例をご紹介します。
アメリカに本社がある外資系企業でよくみられる社内行事5選
もちろん、こういった行事はしていない、という会社もあると思いますが、筆者が米国系外資系3社で実際に経験した行事をご紹介します。
1. Ugly Tie Contest (ダサいネクタイコンテスト)
多くは父の日前後に行われます。だれが職場で一番ダサいネクタイをしてくるかを競うコンテストです。
そして優勝者には社長や事業部長からご褒美がもらえます。
私自身は30年前にアメリカ系の証券会社のオフィスで初めて体験しました。
当時はデパートやショップで可笑しな柄のネクタイを探すのは大変だったような気がします。
でも今ではAmazonなどのオンラインショップでも Ugly Tie Contestと検索を掛けると面白い柄のネクタイのセールをやっていたりします。
また、Ugly Tieとは柄がダサいだけでなく、結び方もだらしなくする人もいるようです。

2. English Lunch Hour (英語ランチアワー) “おとなのShow and Tell”
私がいた会社では Show and Tell という英会話練習目的のイベントを2週間に一度やっていました。
”Show and Tell”とは、自分が大切にしているものを実際に持ってきて、聴衆の前でそれについての話をすることです。
アメリカでは小学生が学校でやるそうで、子供のころから人前でわかりやすく話す練習の一環だそうです。
New York在住の友達夫婦によると、近年では「金持ちの子供が高価なものを競って見せるようにっていて、賛否両論ある」そうです。
昔はお誕生日にもらったぬいぐるみや、ペンダントなど自分にとっての思い出のある宝物が中心だったのに時代とともに変化の波が押し寄せているんですね。
私たちがやっていたランチタイムのShow and Tellのやり方:
参加者は特に条件なくだれでも参加できる。
事務局は2人体制で、参加者の受付とメンバーの管理はメーリングリストにしてある。
20人程度まで椅子に座れる中くらいの大きさの会議室を1週間おきに1年単位で抑えておく。
事務局はランチアワーの2日前にエーリングリストで、リマインダーメールを出す。
当日の発表者が自分の発表の後、次回の発表者を指名する。
といったゆる~い縛りの集まりでした。
1時間の昼休みのうち最初の30分は持ち込んだランチを食べながらおしゃべり、そのあとでその日の発表者みんなの前
持ってきたものを見せながら質疑応答を含めて30分話しました。
ボーリングが趣味の人が赤いマイボールを持ってきて「実は僕はボーリングマニアで週に2回は会社の帰りにボーリング場に行っています」
という話をしました。
それまで職場での彼しか知らなかったので、職場以外での彼の姿が意外で新鮮に感じ、今でも話している姿が目に焼き付いています。
3. Charity Run/Walk (チャリティーラン/ウォーク)
職場のご近所をみんなで歩きながらゴミ拾いをしたり、必ずしも走る、歩くだけではなく、みんなで一緒にチャリティ活動をします。
ホームレスの人に配る支給品の袋詰めをしたこともあります。
それから、東京マラソンに会社のロゴが入ったシャツを着て参加してテレビカメラに手を振るという人をみんなで応援したこともあります。
いいこともしながら、ちゃっかり会社の宣伝をして社会的なイメージを上げる活動でもあったようです。
社員がメディアに出ることを歓迎する外資系企業は少なくなく、日本企業だと会社の名前を出すのに手続きや承認が必要なことが多いのと
対照的です。
4. 本格的な大人のハロウィーン仮装大会を仕事時間中に会社主催で
大手外資系企業の方の英語のレッスンの仕事で出入りしていた時に、たまたまハロウィーンイベントの日がありました。
エレベーターを待っていたらダースベーダーが現れて。。。
あまりに本格的でひゃあああああ!となりました。
下の写真はそのときスマホをやっとのことで取り出して撮ったスナップショットです。

まとめ
いかがでしたでしょうか。外資系企業って成果主義で仕事が厳しいというイメージがありますが
さまざまなイベントを仕事の時間中に「本気でやる」なんて、人間的でほっこりした面もあることが伝わったでしょうか?
Work hard, play hard!
な組織が多いようです。
こんな文化が楽しめるとしたら、あなたは外資系に向いているかもしれません。
この内容は動画でもお楽しみいただけます。
この記事を書いた人

仕事の英語パーソナルトレーナー
河野 木綿子(こうの ゆうこ)
上智大学新聞学科 1983年卒業
ロンドン大学 Goldsmiths College
心理学部 大学院 2000年卒業
東京都青梅市出身
日本第1号の仕事の英語パーソナルトレーナーを2014年に開業。
【保有資格】
・ケンブリッジ英検
・IELTS 7.0 (1998)
・英国心理学協会の能力・適性テストの実施資格※
※企業で面接、適性検査、能力検査を実施する資格
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